焼酎大百科
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行事・遊び



【与論献奉】

南の美しき島、与論島で現在も行われている飲酒の儀式で、島を訪れる人々のために島民が施す最高の歓待方法とされます。

まず、もてなす側が口上を述べた後、黒糖酒を大きな杯(シャコ貝の貝殻の場合もある)につぎ、ゴクゴクと一滴残らず飲み干します。次にお客側に順次黒糖酒をついで回り、自分に杯が回ってきたらこれも同じように飲み干します。飲み干した証拠として杯を自分の頭上でひっくり返してみせなければいけませんので、残した場合は大変です。

この儀式の由来は、与論島が琉球王国時代に薩摩軍の侵略に備え、薩摩軍の兵士から情報を入手するために考案されたという説が一般的です。毒が入っていないことを自分が飲み干すことにより証明してみせ、その後、全員でもてなすフリをして酒を大量に飲ませ情報を聞き出したとされています。

【ナンコ】

鹿児島に古くから伝わる酒席での遊びで、酒席を盛り上げてお客との親睦を深めるものです。慶長3年(1598)島津義弘が朝鮮の役から帰国した際に始められたのが最初と伝えられています。
ナンコが始まるのはある程度焼酎が入ってからで、ナンコ盤を前に二人で向き合い、お互い三本ずつのナンコ珠を持っていて、両手を後ろに回して隠しておき、その中の何本かを右手の拳で隠しながらナンコ盤に突き出し、何本持っているかを当てる遊びです。後手の人は拳を開く時、ナンコ盤の上にバシッとナンコ珠を置き、気合鋭く数当てをします。その勢いのすごさは、場が盛り上がる程に激しくなり、時には格闘技を思わせるような場合もあります。
ナンコをする時は審判役がそばに居て、お盆に焼酎をついで勝負を見守り、負けた方には焼酎を飲ませます。勝った方にも「花」と称して献杯をすることもあります。ナンコは相手が持っている本数を言い当てたり、双方合計の本数を言い当てたりしますが、本数の呼び方に独特の用語があり面白いものです。

ゼロ=なし、風(フウ)、お手パラ(あなたの手中はゼロ)、オイヤラン(誰もいない)
一本=一丁、一人者、天皇陛下、大統領(共にこの世に一人)、ウゼケンに一人、電気ンバシタ(電柱)、稲田のカカシ、一本
二本=下駄ン歯、ジャン、ジャンボ(両棒)、オンジョンボ(夫婦)、夜明け三本=インノシベン(犬の小便)、下駄ン目、鍋こしい、三本
四本=蚊帳ン釣手、シンメ(四枚)、鶏が二匹(足が四本)、菜の花、蚊張ン釣手、四本
五本=ゴンメ(五枚)、片手(五本)、ゴンジュウ(五十)、五人め、五人め餅、五本
六本=スッパイ(全部)、ケネジュウ(家内中)、ウゼケンイッペ(世間一杯)、アイタケ、六本
その他=ズッ(同数)、ドッコイ(同数)、アニョ(兄の意、自分より一本多い)、オトッ(弟、自分より一本少ない)
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